首都圏の既存（中古）マンション成約件数、9期ぶりに前年同期比で増加

「首都圏不動産流通市場の動向（2023年07～09月）」は、東日本レインズに登録された不動産物件のうち、首都圏（東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他）における2023年7～9月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。

2023年7～9月の首都圏における既存（中古）マンションの成約件数は8,794件（前年同期比4.2％増）で、9期ぶりに前年同期を上回った。エリア別に見ると、埼玉県と千葉県を除く全てのエリアで前年同期から増加する結果となった。

首都圏　既存（中古）マンション成約状況

出典：（公財）東日本不動産流通機構　「首都圏不動産流通市場の動向（2023年07～09月）」

成約物件の㎡単価は、首都圏平均72.69万円（同6.3％上昇）で、13期連続で前年同期を上回った。エリア別に見ても、全てのエリアで前年同期を上回っており、東京都区部は2013年1～3月期から43期連続での上昇となった。また、東京都多摩は16期連続、横浜市・川崎市と埼玉県、千葉県は13期連続、神奈川県他は11期連続で前年同期を上回る結果となった。
成約価格は、首都圏平均4,621万円（同6.1％上昇）で、2012年10～12月期から44期連続で前年同期を上回った。

既存（中古）一戸建ての成約件数は3,091件（同2.7％減）で、9期連続で前年同期を下回った。成約価格は首都圏平均3,842万円（同1.0％上昇）で、13期連続で前年同期を上回った。

近畿圏の既存（中古）マンション成約件数は4期連続で前年同期から減少

「市況トレンド『2023年7～9月期の近畿圏市場』」は、近畿レインズに登録された不動産物件のうち、近畿圏（大阪市、大阪府北部※1、大阪府東部※2、大阪府南部※3、神戸市、阪神間※4、兵庫県その他※5、京都市、京都府その他、滋賀県、奈良県、和歌山県）における2023年7～9月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。

2023年7～9月の近畿圏における既存（中古）マンションの成約件数は3,863件（前年同期比1.7％減）で、4期連続で前年同期から減少した。エリア別に見ると、大阪市、京都市、滋賀県を除く全てのエリアで減少する結果となった。

近畿圏　既存（中古）マンション成約状況

※成約件数は、（公社）近畿圏不動産流通機構「マンスリーレポート ダイジェスト 2023年10月号」における2023年7～9月の値を合計したもの

出典：（公社）近畿圏不動産流通機構　「市況トレンド　2023年7～9月期の近畿圏市場」

成約価格は、近畿圏平均2,880万円（同8.4％上昇）で、13期連続で前年同期を上回った。エリア別に見ても、大阪府南部、阪神間、奈良県を除く全てのエリアで上昇した。

既存（中古）一戸建ての成約件数は2,660件（同9.6％増）で、3期連続で前年同期を上回った。成約価格は近畿圏平均2,279万円（同1.7％上昇）で、12期連続で前年同期を上回った。