CREA LIFE's column

(株)リクルートはこのたび、「夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021」を発表した。2021年2月22~24日に、関東地方1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)在住の20代・30代の既婚男女を対象としてインターネット調査を実施し、412件の有効回答を得たもの。

20代・30代夫婦の部屋探しで重視した条件は「家賃」「通勤・通学時間」「間取り」

夫婦の部屋探しで重視した条件を複数回答で聞いたところ、「家賃」(75.0%)が最も多く(図)、次いで「通勤・通学時間」(56.8%)、「間取り」(56.3%)、「最寄駅からの徒歩分数」(56.1%)、「路線・駅やエリア」(53.4%)の順となり、「交通アクセスの利便性に関する項目が上位を占める」結果となった。
交通アクセスの利便性以外の項目では、「シングル男女の調査では『間取り』が48.5%のところ、夫婦では56.3%」「『日当たり』も、一人暮らしでは32.0%のところ、夫婦では43.9%と大きくアップ」しているといい、同社では、「夫婦で暮らすとなると、一人暮らしよりも家での快適性を重視するようになるといえそうだ」としている。
(株)リクルート「20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ2021」

今住んでいる部屋を契約するときに決め手となった設備・仕様を複数回答で聞いたところ、「バス・トイレ別」(48.1%)が最も多く、次いで「L・D・Kの広さ」(37.1%)、「日当たりの良さ」(33.3%)の順となった。
また、今住んでいる部屋の立地・周辺環境で重視したもの(複数回答)は、「駅の近さ」(50.5%)が最も多く、次いで「スーパー」(44.9%)、「学校・バイト先・勤務先への通いやすさ」(39.3%)の順だった。

図:部屋探しで重視した条件(複数回答)

出典:(株)リクルート 「夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021」

実際に選んだ間取りは「2LDK」、便利な仕様・設備は「バス・トイレ別」が最多

実際に選んだ間取りを単一回答で聞いたところ、「2LDK」(33.7%)が最も多く、次いで「1LDK」(24.3%)、「2DK」(13.3%)の順となった。「2DK」より「1LDK」が多いことから、同社では「リビングの広さにこだわった人が多いようだ」としている。
また、家賃(管理費は含まない)を単一回答で聞いたところ、「8万円台」(13.8%)が最も多く、次いで「6万円台」(12.6%)、「9万円台」「15万円以上」(同率11.7%)の順となった。

現在使っていて便利に感じている仕様・設備を複数回答で聞いたところ、「バス・トイレ別」(41.7%)が最も多く(表)、次いで「エアコン」(41.0%)、「TVモニター付きインターホン」「追い焚き機能」(同率35.4%)の順となった。同社では、「これらの設備・仕様は、一人暮らしではなくてもそれほど困らないが、二人(以上)暮らしになるとありがたみが増すもの」「“二人になると変わる”生活スタイルに目を向け、部屋を選ぶことが大切といえそうだ」としている。

表:現在の家で使っている便利な住宅設備

出典:(株)リクルート 「夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021」